chmodコマンドはファイルやディレクトリのアクセス権限を変更コマンドです。
やすひらchmodコマンドの概要と使用方法を紹介します
この記事でわかること
- chmodコマンドの概要
- chmodコマンドの使い方
目次
コマンド概要
chmodコマンドは、ファイルやディレクトリのアクセス権限を変更するためのコマンドです。
ファイルの所有者、グループ、およびその他のユーザーに対して、読み取り(r)、書き込み(w)、実行(x)権限を設定します。
アクセス権限を設定することで、アクセス管理を適切に行うことができます。
コマンドオプション
コマンドオプションを紹介します。
| コマンドオプション | 意味 |
|---|---|
| -R | 再帰的に権限変更 |
| -v | 詳細モードで変更 |
アクセス権限の設定方法
chmodコマンドは、アクセス権限を変更するコマンドです。
アクセス権限は、記号と数字で指定することができます。
| アクセス権限 | 記号 | 数字 |
|---|---|---|
| 読み取り | r | 4 |
| 書き込み | w | 2 |
| 実行 | x | 1 |
付与できるアクセス権限は、所有者/グループ/その他の3種類があります。
アクセス権限を数字で設定する
アクセス権限を数字で設定することができます。
755を設定した権限は、以下を示しています。
| 付与先 | 設定値 | 計算式 | アクセス権限 |
|---|---|---|---|
| 所有者 | 7 | 4 + 2 + 1 | rwx |
| グループ | 5 | 4 + 1 | rx |
| その他 | 5 | 4 + 1 | rx |
アクセス権限を記号で設定する
アクセス権限を記号で設定することができます。
| 付与先 | ユーザー記号 | 設定値 |
|---|---|---|
| 所有者 | u | u+w |
| グループ | g | g+r |
| その他 | o | o+r |
複数ユーザーに同じ設定をする場合は、go+rのように設定します。
一度に複数権限を付与する場合は、u+w,go+rのようにカンマ(,)を使用して設定します。
コマンドの使い方
chmodコマンドの使い方を紹介します。
アクセス権限を変更
アクセス権限を変更します。
コマンド形式
chmod [権限指定] [ファイル名]chmod [権限指定] [ディレクトリ名]コマンド実行例
$ ls -ltr
total 4
drwxrwxr-x 2 user user 4096 Jun 21 11:33 hogehoge
$ chmod 755 hogehoge
$ ls -ltr
total 4
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Jun 21 11:33 hogehogeアクセス権限を再帰的に変更
アクセス権限を再帰的に変更します。
コマンド形式
chmod -R [権限指定] [ディレクトリ名]コマンド実行例
$ ls -ltr
total 4
drwxrwxr-x 3 user user 4096 Jun 21 11:34 hogehoge
$ ls -ltr hogehoge/
total 4
drwxrwxr-x 2 user user 4096 Jun 21 11:34 sub
$ chmod -R 755 hogehoge
$ ls -ltr
total 4
drwxr-xr-x 3 user user 4096 Jun 21 11:34 hogehoge
$ ls -ltr hogehoge/
total 4
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Jun 21 11:34 subアクセス権限変更の詳細情報を確認
アクセス権限変更の詳細情報を確認します。
コマンド形式
chmod -v [権限指定] [ファイル名]chmod -v [権限指定] [ディレクトリ名]コマンド実行例
$ ls -ltr
total 4
drwxrwxr-x 2 user user 4096 Jun 21 11:35 hogehoge
$ chmod -v 755 hogehoge
mode of 'hogehoge' changed from 0775 (rwxrwxr-x) to 0755 (rwxr-xr-x)
$ ls -ltr
total 4
drwxr-xr-x 2 user user 4096 Jun 21 11:35 hogehogeまとめ
chmodコマンドの概要と使い方を紹介しました。
chmodコマンドは
- アクセス権限を設定できる
- 再帰的にアクセス権限を設定できる
- アクセス権限変更の詳細情報を表示できる
アクセス権限を設定するコマンドですので、覚えて実践していきましょう。