Linuxは、オープンソースのオペレーティングシステム(OS)で、サーバー、デスクトップPCなどにインストールされて、さまざまな分野で広く利用されています。
多くのエンジニアがLinuxを利用して、システム開発をしています。
エンジニアになるための第1歩として、Linuxの概要や操作方法を習得する必要があります。
本記事では、Linuxの始め方について解説します。
本記事ではLinuxの基本概念や使い方を解説します
- Linuxの基本概念
- Linuxコマンドの使い方
- Linuxの環境構築手順
Linuxとは
Linuxは、UNIX互換のオペレーティングシステムです。
オープンソースで公開されているOSで、世界中のエンジニアによってバージョンアップ、配布されているOSです。
Linuxの特徴
Linuxの特徴を解説します。
- オープンソースなので無料で利用できる
- コマンドで操作できる(CUI操作)
- 開発目的で広く利用されている
Linuxでできること
Linuxでできることを紹介します。
- サーバー構築できる
- デスクトップPCにインストール
- ソフトウェアを開発できる
- ネットワークを管理できる
Linuxの使い方
Linuxを利用するには、まずOSをインストールする必要があります。
Linuxは汎用的なOSなので、デスクトップPCやサーバーでもインストールすることができます。
最初から高額なコンピュータを用意するのはハードルが高いので、レンタルサーバーを借りるか、マイコンを購入してLinuxをインストールする方法を推奨します。
お試し環境でLinuxの操作方法を習得した後に、必要があれば別途サーバーを用意して、サーバー運用やシステム開発を行うと良いと思います。
レンタルサーバーを借りる
レンタルサーバーは、インターネットで簡単にレンタルすることができます。
プランによりますが、定額または従量課金でレンタル可能です。
スモールスタートであれば、低性能/低価格のプランを選択して、Linuxを試してみるのも良い方法だと思います。
マイコンを購入する
マイコンを購入して、Linuxを試す方法もあります。
マイコンとは、Raspberry Pi等の小型のコンピュータのことです。
マイコンは、比較的低価格で購入することができるため、お試しに利用するにはコストがかからず、手軽に利用することができます。
Raspberry PiはSDカードにOSをインストールしますが、操作ミスで万が一、データが消去されてもSDカードに閉じているため、他の環境に特に影響が発生しません。
まずはマイコンでLinuxを試してみて使い方を理解したら、必要に応じて高性能/高価格なコンピュータに移行すると良いと思います。
仮想環境を構築する
普段利用しているPCに仮想環境を構築する方法もあります。
仮想環境とは、物理マシンの内部に仮想マシンを作成することで、仮想的にコンピュータを動作させる仕組みです。
代表的な仮想環境は、VirtualBoxです。
VirtualBoxのソフトウェアをインストールして、仮想マシンを作成/設定することで利用することができるようになります。
仮想環境を利用するメリットは、新たな物理マシンを用意する必要がなく、オープンソースのソフトウェアを利用すれば、無料でLinuxマシンを構築できることです。
コストをかけずにLinuxを利用したい場合は、仮想環境を構築してLinuxをインストールするのが良いと思います。
不要コンピュータを流用する
不要なコンピュータを流用してLinuxをインストールする方法もあります。
OSのサポート期限がきれた不要なコンピュータが自宅に放置されていたら、Linuxをインストールしてみてください。
インストールするコンピュータ内のデータは消去されてしまいますが、無料でインストールできますし、サポート期間内であれば最新版を利用することができます。
Linuxの使い方
Linuxは、デスクトップ環境でも操作できますが、システム開発を行うにはコマンド操作の方が便利です。
Linuxの環境構築
Linuxを利用するには、まず環境構築する必要があります。
環境構築とは、コンピュータ内部のソフトウェアや設定を整えて、利用しやすい状態にすることです。
Linuxの環境構築は以下の手順で実施します。
マシンを用意して、Linuxをインストールします。
Linuxインストール後の初期設定を行います。
Linuxをインストールする
マシンを用意して、Linuxをインストールします。
Linuxは、公式サイトからISOファイルをダウンロードして、ハードウェアにインストールします。
Linuxの初期設定をする
Linuxインストール後の初期設定を行います。
- ネットワークを設定する
- OSをアップデートする
- 時刻を設定する
- キーボードを設定する
- ロケールを設定する
- 日本語入力を設定する
- ユーザー情報を設定する
- SSHの設定をする
- ファイアウォールを設定する
- ホームディレクトリを英語化する
Linuxコマンドの使い方
Linuxは、コマンド操作ができることが大きな特徴です。
Linuxコマンドは、ターミナル画面にコマンドを入力して実行します。
コマンド実行例
$ ls
home
$ tree home/
home/
└── user
├── hogehoge.txt
├── sub_1
│ ├── sub_1_1
│ └── sub_1_2
├── sub_2
└── sub_3
6 directories, 1 file
$ ls -ltr home/user/hogehoge.txt
-rw-rw-r-- 1 user user 0 Jun 7 15:46 home/user/hogehoge.txt
コマンドの一覧は、以下のリンクにて紹介しています。
まとめ
Linuxの基本概念と使い方について紹介しました。
- オープンソースで利用できる
- 簡単にインストールできる
- 環境構築が必要
- コマンドで操作できる
本記事では、Linuxを利用するために必要な知識と準備について解説しました。
Linuxは、利用方法がわかれば簡単に利用できるため、試しに利用してみることが大切です。
Linuxが利用できれば、エンジニアの土台を作ることができます。
Linuxの概要と使い方を習得して、システム開発やサーバー運営にステップアップしていきましょう。