JSON(JavaScript Object Notation)は、データを構造化して記述するための軽量なフォーマットです。
JSONの構文と使い方を紹介します
- JSONとは
- JSONの構文
- JSONの使い方
JSONとは
JSON(JavaScript Object Notation)は、データを構造化して記述するための軽量なフォーマットです。
元々はJavaScriptのオブジェクト記法に基づいていますが、現在は言語に依存せず広く利用されています。
JSONの特徴
JSONの特徴を紹介します。
読みやすい
機械にもヒトにも理解しやすいフォーマットとなっているため、読みやすいのが特徴です。
可読性が高いことで、データの内容を把握しやすいため、保守性も高くなります。
互換性
多くのプログラミング言語で扱えるため、互換性に優れています。
JSONはプログラミング言語に依存せず、利用することができます。
プログラミング言語が異なるシステム間のデータのやりとりでも、共通のデータフォーマットとして利用することができます。
システム間のデータフォーマットをJSONに揃えておくことで、システムに跨ったデータのやりとりも容易に行うことができます。
軽量性
シンプルなデータ構造なので、処理が軽量です。
処理が軽量なため、使用するリソースを削減することができるため、データ転送に適して
います。
JSONでできること
JSONでできることを紹介します。
データ交換
JSONは、APIやWebサービスを介してデータをやり取りする際に使われます。
- クライアントからサーバーにフォームデータを送信。
- サーバーからクライアントに検索結果を送信。
データの保存
JSONは、JSON形式のファイル(.json)で、データを保存することができます。
JSON形式で保存したファイルを、別のシステムに読み込ませて利用することもできます。
プログラム内のデータ管理
プログラムでのデータ構造(オブジェクトや配列)の表現も保持できるため、プログラム内部でのデータ操作にJSONを利用することもできます。
プログラム内のデータをJSON形式で保持し、別のクラスや関数で利用することもできます。
JSONの構文
JSONの基本構文ルールを紹介します。
キーと値のペアで記述
データはキーと値のペアで記述する必要があります。
キーは文字列とするため、ダブルクォート(“)で囲みます。
値の種類
JSONで扱える値を紹介します。
データ型 | ルール |
---|---|
文字列 | ダブルクォートで囲む |
数値 | 整数や浮動小数点数 |
オブジェクト | キーと値のペアを含む構造 |
配列 | 複数の値を含むリスト |
真偽値 | true、false |
null | 値なしを表す |
データの区切り
各キーと値のペアは、コロン(:)で区切ります。
複数のキーと値のペアはコンマ(,)で区切ります。
ネスト構造
オブジェクトや配列は、他のオブジェクトや配列の中にネスト可能です。
オブジェクトの開始と終了
オブジェクトは、中括弧{}で囲みます。
配列の開始と終了
配列は、角括弧[]で囲みます。
末尾のカンマ禁止
配列やオブジェクトの最後の要素の後にカンマを付けてはいけません。
JSONの例文
JSONの例文を紹介します。
JSON例文
{
"name": "John Doe",
"age": 30,
"isMember": true,
"skills": ["Python", "JavaScript", "SQL"],
"address": {
"street": "123 Main St",
"city": "Exampleville",
"postalCode": "12345"
}
}
まとめ
JSONの構文と使い方を紹介しました。
- データ交換や保存に適したシンプルで汎用性の高いフォーマット
- 基本構造は、キーと値のペアで記述され、オブジェクトや配列で複雑なデータも表現可能
- プログラミング言語に依存せず、簡単に扱える
JSONはデータ通信やプログラム内のデータ操作に利用できます。
JSONの構文を理解して、データを扱うプログラムを作成してみると良いです。