vmstatコマンドはマシンの仮想メモリ情報を表示するためのコマンドです。
やすひら
vmstatコメントの概要と使い方を紹介します
この記事でわかること
- vmstatコマンドの概要
- vmstatコマンドの使い方
目次
コマンド概要
vmstatではマシンの仮想メモリ情報を表示することができます。
CPU使用率やメモリ情報等を測定したい場合に使用するコマンドです。
コマンドオプション
コマンドオプションを紹介します。
コマンドオプション | 意味 |
---|---|
-a | アクティブ/非アクティブの情報を表示する |
-s | 1項目1行で表示 |
コマンドの使い方
vmstatコマンドの使い方を紹介します。
Linuxサーバの仮想メモリ情報を表示する
vmstatコマンドで仮想メモリ情報を表示します。
コマンド形式
vmstat
vmstat -a
コマンド実行例
$ vmstat
procs -----------memory---------- ---swap-- -----io---- -system-- ------cpu-----
r b swpd free buff cache si so bi bo in cs us sy id wa st
0 0 42816 230508 167376 463868 11 8 72 20 0 0 30 18 52 0 0
要素 | 意味 |
---|---|
procs | プロセス状態 – r 実行中プロセス数 – b 割り込み不可能なスリープ状態にあるプロセス数 |
memory | メモリ状態 – swpd 使用中の仮想メモリの量 – free 空きメモリの量 – buff バッファのメモリの量 – chache キャッシュメモリの量 |
swap | スワップ状態 – si スワップインしているメモリの量 – so スワップアウトしているメモリの量 |
io | 送受信状態 – bi ブロックデバイスから受信したブロック数 – bo ブロックデバイスへ送信したブロック数 |
system | システム状態 – in 1秒あたりの割り込み回数 – cs 1秒あたりのコンテクストスイッチ数 |
cpu | CPU状態 – us カーネル以外が実行したユーザ時間 – sy カーネルが実行したシステム時間 – id アイドル時間 – wa I/O待ち時間 – st 仮想マシンから盗まれた時間 |
Linuxサーバの仮想メモリ情報を数秒間隔で繰り返し表示する
vmstatコマンドで仮想メモリ情報を指定秒数の間隔で繰り返し表示します。
コマンド形式
vmstat [秒数]
vmstat -a [秒数]
コマンド実行例
$ vmstat 1
procs -----------memory---------- ---swap-- -----io---- -system-- ------cpu-----
r b swpd free buff cache si so bi bo in cs us sy id wa st
0 0 42816 228416 168896 464420 11 8 72 20 0 0 30 18 52 0 0
0 0 42816 228480 168896 464420 0 0 0 0 537 148 0 0 100 0 0
Linuxサーバの仮想メモリ情報を項目毎に1行で表示する
vmstatコマンドで仮想メモリ情報を項目毎に1行で表示します。
コマンド形式
vmstat -s
コマンド実行例
$ vmstat -s
1008652 K total memory
146884 K used memory
345176 K active memory
252104 K inactive memory
228336 K free memory
169012 K buffer memory
464420 K swap cache
2097148 K total swap
42816 K used swap
2054332 K free swap
3119451606 non-nice user cpu ticks
395636 nice user cpu ticks
1815860777 system cpu ticks
5335313577 idle cpu ticks
5738920 IO-wait cpu ticks
0 IRQ cpu ticks
3649280 softirq cpu ticks
1890915 stolen cpu ticks
7449593817 pages paged in
2036320232 pages paged out
275355203 pages swapped in
207944335 pages swapped out
2504710754 interrupts
1806482088 CPU context switches
1610425316 boot time
16031207 forks
まとめ
vmstatコマンドの概要と使い方を紹介しました。
vmstatコマンドは
- メモリ量を確認できる
- CPU使用率を確認できる
vmstatコマンドではメモリ量やCPU使用率を確認することができます。
アプリ開発後の性能測定や、今の状態を調査する際に使用するコマンドになりますので、覚えていきましょう。